草木染めに出会ったきっかけ

東京の藍染め工房で藍染めを学んでいる折、

草木染めを地元の子供たちに教える会が定期的に開催されていました。

お手伝いで参加するうち、「緑の葉っぱから、あたたかな色合い」が生まれることにびっくり。

身近な、みかんの皮や、玉葱の皮、捨ててしまうようなものから新たな恵みが生まれることにも感激しました。

同じ時期、伊豆大島に縁が生まれ、足しげく島に通ううちに旺盛な植物の「ちから」に圧倒され、

島の植物で草木染めを始めました。

強い潮風、みはるかす海原、豊かな緑に護られて、たくさんのことを学びました。

そこから、ご縁に導かれ導かれて、

気がついたら草木染めを生業にしていました。

自然から色を分けてもらって「染めている」のではなく、私は草木染めを通して植物たち・自然から「生かされている」のだと思っています。

とてもしあわせなことだと思っています。

草木染めを通じて、誰かに、あなたに、植物のあたたかな「ちから」・心をほっとゆるめてくれる「ぬくもり」のおすそわけが出来たら、と、願っています。